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啓蟄

 今年の啓蟄は、3月6日のようです。色んな虫たちが土から這い出してくる季節です。我が家の畑にも、青虫の成虫であるモンシロチョウが飛び始めます。昨年は3月18日で、18年は3月13日、17年は3月23日でした。モンシロチョウの出現でその年の気候が分かります。モンシロチョウだけではありません。最近少なくなりましたが、ミノムシも面白い行動をします。子どもの頃ミノムシは沢山木にぶら下がっていました。ミノムシは、4cm位の大きさで、小枝や枯葉で包まれていて、風に揺られています。小枝ごと家に持ち帰り、暖かい部屋でミノムシをミノから取り出します。取り出したミノムシの周りに小さく切った色紙や毛糸を置くと、ミノムシは色紙や毛糸でミノを作ります。赤・青・黄色のカラフルなミノができます。そのまま寒い外に出します。春になるとオスだけがガになりメスだったら成虫になってもミノから出ないで、オスが来るのを待っています。メスがヤドカリのようにミノを背負ったままヨチヨチ歩きする姿は可愛いものです。色紙や毛糸のミノを背負ったミノムシなら笑いが込み上げてきます。ミノムシだけではありません。ダンゴムシも活発に動き始めます。ダンゴムシを捕まえて手のひらに乗せると、丸まって可愛いですが、野菜も食べるし、枯葉も食べて土壌をかえす分解者です。以前の毎日新聞の記事ですが、ダンゴムシに野菜を食べられ被害を受けた女性が、自分の畑には、どれほどのダンゴムシがいるのかと思い、ダンゴムシを、ひたすらひたすら捕獲しました。ダンゴムシは害虫でもあり、1升瓶2本が満タンになるまで捕まえて、畑のダンゴムシはほぼ0になりました。1升瓶満タンのダンゴムシを想像するだけでも背筋が寒くなりますが、それ以上に、背筋が寒く、想像を絶する事態が畑で起こりました。なんと、オンブバッタが畑で大発生しました。ダンゴムシも野菜を食べますが、オンブバッタの食欲は比べ物にならない程の食事量です。女性は「なんで、ダンゴムシをゼロにしたら、バッタだらけになり野菜がメチャクチャに」と嘆きました。オンブバッタのメスは、土壌に、お尻に付いている交尾器を差し込んで産卵します。雑食性のダンゴムシにとってバッタの卵は良質なたんぱく源になっていました。畑に生息する虫たちの世界には、食べる、食べられるという複雑な相互関係によって絶妙なバランスが維持されています。女性は、静かな夜の畑で野菜を食べるダンゴムシの音を聞いて、我慢できなかったのでしょうか。私には女性の気持ちは理解できます。意に沿わないものを駆除すれば解決するわけでもなく、倍返し以上の被害を受けることもある。いい教訓です。

 今、受験生の自己啓発の世界で「SMRAT(スマ-ト)モデル」という目標設定のやり方が流行しています。S=「Specific(スペシフィック)具体的に」。M=「Measurable(メジャラブル)測定可能な」。A=「Achievable(アチ-バブル)達成可能な」。R=「Relevant(レレバント)関連性」。T=「Time-bound(タイムバウンド)期限」。目標設定をするとき、「何を」「どこで」「どれを」「何故」というように考えていき、S=具体的に的を絞ります。M=その成果を数値で表せるように。A=頑張りますだけでは駄目ですよ。いきなり高い目標を立てるのではなく少し頑張れば実現できる目標を立てます。R=ここで重要なのは他人から押しつけられたものでなく、自分自身の成長にとって喜びのある事にします。T=それをいつまでに達成するかを決める。SMARTの内容は真新しいものではありませんが、実力以上の目標達成には必要な項目です。

 啓蟄と共に、受験生にとっても、頭を出し、冬眠から覚めないといけない時期です。目標設定をしても努力していく過程で数々の失敗もあります。しかし、失敗は少ない方が良い。SMARTの前に、今、自分は何処に立っているか知る事です。出発点が決まらなければどんな立派な目標も絵に描いた餅です。偏差値だけでなく、本当のスタ-トラインに導いてください。(典)